コラム

  • 2019.11.06

福沢諭吉という政策起業家(後編)

ヒストリア―政策起業家の日本史 第2回 前回に引き続き、今回も政策起業家としての福沢諭吉を取り上げる。これまで見てきたように、西南戦争後に地方議会の開設を主張し、政策起業家として大きく踏み出した福沢だったが、これ以後福沢の活動には陰りが見え始めることとなるが、それは明治国家の成長と軌を一にしていた。今回はその過程を見ていこう。   *サムネイル画像:「西海騒揺起原征韓論之図」(国立国会図 […]

  • 2019.11.05

福沢諭吉という政策起業家(前編)

ヒストリア―政策起業家の日本史 第1回 今回から連載を開始する「ヒストリア―政策起業家の日本史―」では、日本史上に見られる政策起業家あるいはその集団、そして政策起業を取り巻く政治過程に注目し、日本における政策起業のルーツを概観していきたい。 記念すべき第1回は、福沢諭吉を取り上げる。福沢諭吉の一般的イメージといえば、まず思い浮かぶのはわが国における最高額紙幣の肖像としてのそれであろう。あるいは、「 […]

  • 2019.08.10

研究・教育と政策のあいだ(後編)

―政策起業家の拠点としての大学の役割と限界- はじめに 前編では、大学という組織の位置づけと政策との関わりを見てきた。後編では大学という組織に属する「研究者」と政策とのかかわりに着目したい。大学はそれ自体が必ずしも政策研究に積極的に設計されたインフラではないが、そこに属する研究者と政策との関わりが皆無だったわけではない。大学研究者と政策はいかなる関係を結ぶのか、以下詳細に検討していこう。 研究者と […]

  • 2019.08.08

研究・教育と政策のあいだ(前編)

―政策起業家の拠点としての大学の役割と限界- はじめに 今回取り上げる政策起業家の「業界」は大学である。大学という組織は、多くの読者の方がその青春時代に何かしらの形でかかわったことがある一方で、政策に正面から関わっているイメージは持ちにくい。大学生活というと勉学の面では、研究室で実験を行う、大教室で授業を受ける、ゼミで指導教官から論文指導を賜るといった様子が浮かぶ。修士・博士課程に進み研究者を目指 […]

  • 2019.07.03

政策起業業界地図−シンクタンクとは何か(後編)

「シンクタンク小国・日本」 の現状と展望 前回、政策起業コミュニティにおけるシンクタンクの役割について検討した。そうした分析を踏まえ、今回は日本におけるシンクタンク事情を、現状の課題と今後の展望を踏まえながら考えていきたい。 シンクタンク小国・日本? 日本は「シンクタンク小国」であると言われることがある。 そもそもシンクタンクは日本にいくつあるのか。ペンシルヴァニア大学のシンクタンク・ランキングに […]

  • 2019.06.28

政策起業業界地図−シンクタンクとは何か(前編)

アカデミアと政策現場の架け橋 はじめに これまで、幾つかの論考を通じて、政策形成に関与する「政策起業家」という存在について論じてきた。政策起業家の立場や職業は様々であり、「業界」が存在する。例えば閣僚・政治家・官僚という政府内・公職の立場であることもあれば、「在野」からそうした試みにかかわるパターンもある。在野型の政策起業家の職種は、民間シンクタンカー、コンサルタント、大学研究者、NPO/NGO職 […]